皆さん、こんにちは。
今回は、人工知能の一つであるChatGPTに俳句を詠ませるという試みについてお話ししたいと思います。
俳句は、季節感や情景を短い言葉で表現する日本独特の詩形であり、人間の感性が大きく関わるものですが、果たしてChatGPTにもそんな感性があるのでしょうか。
この試みを通じて、ChatGPTの可能性や人間との違いについて考えてみたいと思います。
はい、この導入文はChatGPTに考えさせました。
このように文章を考えることが出来るChat GPTに俳句を作らせてみました。
1.優れた俳句を考えさせてみた。
まずは、Chat GPTが俳句を知っているかどうか、優れた俳句について訊いてみました。
優れた俳句は、以下のような特徴を持っています。
季語を含む: 俳句は、自然現象や季節の移り変わりを表現するために、必ず季語を含む必要があります。
季語は、その季節を象徴する言葉であり、俳句の中で使われることで、季節感を表現することができます。
5-7-5の音数: 俳句は、5-7-5の音数で構成される三行の詩形を持ちます。5-7-5という音数は、俳句の短さとシンプルさを表現しています。
切れ味鋭い言葉: 俳句は、短い言葉であるため、一つ一つの言葉に深い意味が込められている必要があります。また、言葉の選び方や表現方法によって、読み手に印象を残す効果があります。
自然の一瞬を表現: 俳句は、自然の一瞬を表現することが多く、季節感や情景を読み手に伝えることができます。このため、俳句は、瞬間の美しさや感動を伝える力があります。
切り取った映像のような表現: 俳句は、詩形が短いため、切り取った映像のような表現をすることができます。読み手に具体的な情景を描き出すことで、印象を残す効果があります。
以上のように、季語を含み、5-7-5の音数で構成され、切れ味鋭い言葉で自然の一瞬を表現し、切り取った映像のような表現をすることができる俳句が、優れた俳句と言えます。
けっこう、最もらしいこと言うな。
いや、でも、そんなことは皆が知っている。賞をとるような俳句を教えてくれ。
俳句の季語や音数は重要な要素ですが、優れた俳句を作るためには、それだけで十分ではありません。
以下は、俳句の賞を受賞できるような優れた俳句の特徴です。
独創性: 優れた俳句は、他とは違う独創的なアイデアを表現しています。オリジナリティがあり、新しい視点から自然や季節を表現しています。
意味の深さ: 一見簡単な言葉の組み合わせであっても、深い意味を含んでいる優れた俳句は、多くの読者に感銘を与えます。深い哲学的な考えや、人生の洞察を表現していることが多いです。
言葉の使い方: 優れた俳句では、言葉の使い方に工夫が見られます。擬音語や擬態語、比喩や象徴など、様々な表現方法が用いられ、短い詩形でありながら深い情感を表現します。
テーマの統一性: 優れた俳句は、テーマの統一性があります。一つのテーマに沿って、詩を構成しています。テーマがはっきりしていることで、読者に印象を残す効果があります。
韻律の美しさ: 優れた俳句は、韻律の美しさがあります。俳句は、詩形が短いため、韻律を工夫することができます。また、音の調和やリズムの美しさにも配慮されています。
以上のように、季語や音数だけでなく、独創性や意味の深さ、言葉の使い方、テーマの統一性、韻律の美しさなど、複数の要素が備わった優れた俳句が、俳句の賞を受賞するような作品と言えます。
よし、そこまで言うなら実際に作ってみろ!
2.実際にChat GPTに俳句を作らせてみた
さっそく作らせてみることにしました。
え、、、五七五の韻律全部無視ですが。
オホーツクをテーマというか文字で入れただけじゃん。
もう少し作らせてみよう。
句読点く。。。とう、、、て、、、んんんんn。。
というわけで、ここからChat GPTに俳句を詠ませるという戦いが幕を開けたのあった。
3.Chat GPTに俳句の概念を教える。
とりあえず、君、句読点使うのやめようか。
完全に無視してきました。
そうなんです。Chat GPT君はこちらの言うことを無視してくるのです。
無視にはめげずに季重なりなどを解消しようとしてみた結果。
音数とか、完全に無視だし、句読点は入れるし。
完全にAIにバカにされている気がしてきました。
俺の言い方が悪かったかなぁ、言い方を変えてみる。
あんなに優れた俳句の特徴を饒舌に語った割に、全部無視してきました。
4.AI相手なんだからプログラミングっぽく指令を出してみる。
そうか、相手はAIなんだから、プログラミングっぽく指令を出してみることにしました。
以下の点を守り俳句を5つ作ってもらいます。
・音数とはひらがなにしたときの文字数
・音数を5音7音5音の順で作る
・2月の季語を1つだけ入れる
・感情を現す形容詞は使わない
・動詞は1つだけしか使わない
霜の朝
五味のうち一つ
走る犬
寒風の
白樺林をゆく
雪の音
雪解け水
凍りて流るる
奥津軽
草枯れて
蝶の影動く
春近し
白鳥来る
浅瀬に降り立つ
春の水
急に何かに目覚めたように句読点をやめました。
うん、だいぶ俳句に近づいてきている。
季重なりを解消してみることにしました。
以下の点を守り俳句を5つ作ってもらいます。
・音数とはひらがなにしたときの文字数
・音数を5音7音5音の順で作る
・2月の季語を1つだけ入れる
・感情を現す形容詞は使わない
・動詞は1つだけしか使わない
・季語は複数入れてはいけない
風に揺らぐ
松の枝に
雪の花
蕗のとう
湯に浸かりて
煙のかほり
鳥の声
小鳥餌を食ふ
銀色の朝
雲の間に
ひとつの山影
春を待つ
氷に凍む
足跡に春の
気配かな
かなーり俳句に近づいてきました。
もっと条件を厳しくしていきましょう。
以下の点を守り俳句を5つ作ってもらいます。
・音数とはひらがなにしたときの文字数
・音数を5音7音5音の順で作る
・文字数は絶対に指定より多くても少なくてもいけない
・「ゃ」「ゅ」「ょ」は文字数に含まない
・「っ」は文字数に含む
・2月の季語を1つだけ入れる
・感情を現す形容詞は使わない
・動詞は1つだけしか使わない
・季語は複数入れてはいけない
枯枝に
鳥の足跡残す
雪の降る
星が輝く
寒さ厳しい夜
薪の炎
雪解け水
流れる小川に
春の息吹
白銀の世界
滑るように走る
犬の足跡
山深く
響き渡る鈴の
音の先に
ChatGPT頑張った。
かなり俳句に近づいた、3行で書くことは気に入らないけど。
とここまでの成果を自分が所属するクリオネ俳句会のメンバーに見てもらったところ。。。
「無駄な言葉が多い」
「句会レベルではない」
うん、知ってた。
②へ続く。
というわけで、次回Chat GPTに俳句を詠ませようという試み②では無理やり句会レベルまでAIを賢くしてみようと試みるぞ。
②はこちら